Any Card at Any Number (ACAAN) は、観客の選んだカードが、観客の指定した数字から現れるマジックです。いくつものバリエーションが存在しますが、この記事ではステージやサロン向けのACAANの手順に関するアイディアを共有します。
できるだけマジシャンがカードに手を触れずに、レギュラーデックで Berglas Effect に近づけられるよう試みました。パート別に見ると、広く知られた原理が多いですが、一連の流れはどこかに紹介されていたものではなく、私が考えていて思いついたものです。もしかしたら同様の解決策を用いた手順があるかもしれません。
Contents
現象
- マジシャンは1人目の観客Aを協力者として指名します。
- 観客Aをステージに上げ、レギュラーデックを好きなようにシャッフルし、返してもらいます。
- その後、シャッフルしたデックは、マジシャンが触れないよう、観客Aの手に持っていてもらいます。
- 続いて、観客Aに観客B・Cを協力者として指名してもらいます。
- マジシャンは観客B・Cをステージに案内します。
- 観客Bに52枚のトランプのうち1枚のトランプを思い浮かべてもらいます。
- 観客Cに、1から52までの間に存在する数字(自然数)を1つ言ってもらいます(例:10)。
- 観客Cは、指定した数字の枚数分だけ、デックトップからカードを配ります。
- 観客Bに、先ほど思い浮かべたトランプマークと数字を言ってもらいます(例:ハートの4)。
- 観客Cに、指定した枚数である10枚目のカードをめくってもらうと、観客Bの宣言したハートの4が出てきます。
解説(種明かし)
観客はサクラではありません。観客A, B, Cは完全にフリーチョイスであり、基本的に誰を選んでも問題ありません。ただし、制約もあります。
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