シカゴ・オープナーと呼ばれるトランプを使ったマジックです。2人の観客A・Bにそれぞれ1枚ずつ、トランプを見て覚えてもらいます。その後、マジシャンがデックの上で指を鳴らすと、観客Aの覚えたトランプの裏模様だけが変わります。続けて観客Bのトランプでも同じことをしようとしますが、裏模様は変わりません。しかし、テーブルの上に置かれた観客Aのトランプが、いつの間にか観客Bの覚えたトランプに変化しています。

シカゴ・オープナーの原案は、1950年ごろ、アル・リーチが考案した「レッド・ホット・ママ」というマジックです。これをフランク・ガルシアが「Chicago Opener」という名前で有名にしたとされています1 2。今回の演技ではカードを選ぶ際の不可能性が増すように変更を加えてみました。

現象

  • マジシャンは2人の観客AとBにトランプを覚えてもらうと言います。
  • 観客Aはファンしたデックの中にある1枚のトランプを見て覚えます。
  • 同様に、観客Bもファンしたデックの中にある1枚のトランプを見て覚えます。
  • マジシャンがデックの上で指を鳴らすと、1枚のトランプが赤くなります。
  • そのトランプを表にすると、観客Aの覚えたトランプです。
  • 観客Aの覚えたトランプはテーブルの上に置いておきます。
  • 再びマジシャンはデックの上で指を鳴らしますが、赤くなるはずのトランプが見当たりません。
  • しかし、しばらくすると、テーブルの上に赤いトランプがあるのを思い出します。
  • そのトランプをめくると、観客Bの覚えたトランプです。

解説(種明かし)

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