ストーリーに合わせてカードを出していくマジック、「サム・ザ・ベルホップ(Sam The Bellhop)」です。Bill Malone(ビル・マロン) のマジックになります。マジックの名前の意味は「ベルボーイのサム」で、ホテルの従業員のサムにまつわるストーリーに合わせて、話にぴったり合うカードが出現します。そして、最後に観客のカードが現れ、綺麗にオチが付きます。
ビル・マロン以前に、元ネタとなるマジックがあった1ようです。
現象
ストーリーは省略しますが、ストーリーに合わせ、次のような流れでカードが出現します。
- マジシャンはカードをシャッフルします。
- 4枚のKが出現します。
- 4枚のQが出現します。
- 「654club」のセリフに合わせて、6、5、4のカードが出現します。
- 「2ドルのチップ」のセリフに合わせ、2が出現します。
- 4枚のJが出現します。
- 「654club」のセリフに合わせて、6、5、4のカードが出現します。
- 「2ドルのチップ」のセリフに合わせ、2が出現します。
- 「40ドル」に合うように、4枚の10が出現します。
- 「2ドルのチップ」のセリフに合わせ、2が出現します。
- 「38歳、39歳」のセリフに合わせ、3、8、3、9が出現します。
- 「13-29-8」の住所に合わせ、1、3、2、9、8が出現します。
- 「654club」のセリフに合わせて、6、5、4のカードが出現します。
- ポーカーの役として、7のスリーカードと8のワンペアが出現します。
- ポーカーの役として、Aのスリーカードと9のワンペアが出現します。
- ポーカーの役として、スペードの3、4、5、6、7のストレートフラッシュが出現します。
演技例
ビル・マロン(Bill Malone)
ビル・マロンの演技動画は以下からご覧になれます。
バリエーション
サム・ザ・ベルホップのバリエーションについて、他サイトの情報2に基づき紹介します(出典:https://yukkuri-magic.com/?p=1586)。
DVD『サム・ザ・ベルホップ 日本語字幕版』Bill Malone(2007年/日本語版/現在は絶版)
DVD『オン・ザ・ルース 第1巻 日本語字幕版』Bill Malone(2012年/日本語版)
冊子『野島伸幸裏レクチャーノート』野島伸幸(2014年)
冊子『トランプを使って二次元に対する愛を語る方法』who(堀木智也)(2016年)
DVD『Magic and Madness』Sean Heydon(2016年)
冊子『Umbrella trout』yuki_jwlbox(2018年)
種明かし(解説)
テキストで数行程度の簡潔な説明になります。細かい技法等の説明はありません。
物語で出現させる順番にカードを並べておきます。あとは、適宜フォールスシャッフルで混ぜたように見せながら、話に合わせてカードを出現させます。
一通りのカードを使えるストーリー展開なら、色々と手順は変えられそうです。それより流れを覚えるのが大変そうなマジックですね。