ペンデュラム(振り子)を使ったカード当てのマジックです。ダウンジングのようにカードを探し当てる様子は視覚的効果が高いです。催眠に用いられる暗示のテクニックを利用しています。観客に好きなマークと数字を言ってもらい、そのカードとジョーカーの2枚を袋に入れて混ぜます。マジシャンはペンデュラムを取り出し、観客が持つと、どこにあるか分からないにもかかわらず、観客のカードの上で大きく揺れます。更に1枚カードを増やしますが、また観客のカードを探し当てます。最後に、観客の自由にイメージしたカードは、デックに1枚しか無い特別なカードだったことが分かります。
現象
その1:観客が自分のカードを当てる(2枚)
- マジシャンは観客Aに好きなマークと数字を言ってもらいます(例:ハートのA)。
- デックからハートのAを抜き出します。
- 更に、デックからジョーカーを1枚抜き出します。
- 抜き出した2枚のカードを、黒い袋に入れます。
- 観客Aには目を閉じてもらいます。その間に、観客Bは2つの袋を混ぜます。
- 観客Aは水晶のペンデュラム(振り子)を手に持ち、袋の上に垂らします。
- しばらくすると、片方の袋の上で、ペンデュラムが大きく揺れます。
- 袋の中身を確認すると、観客Aの選んだカードです。
その2:マジシャンが観客のカードを当てる(3枚)
- マジシャンはもう1枚のジョーカーを袋に入れ、3つの袋をテーブルに並べます。
- マジシャンは後ろを向きます。その間に、観客Aは3つの袋を混ぜてしまいます。
- マジシャンは前を向き、ペンデュラムを袋の上に垂らします。
- ペンデュラムが大きく揺れた袋を開けると、観客Aのカードが入っています。
その3:観客Aのカードだけ裏模様が違う
- マジシャンは、ペンデュラムがトランプの微弱な振動に反応し、その振動を増幅すると説明します。また、ハートのAだけが、他のカードと異なり、その振動があると言います。
- そして、ペンデュラムが無くても、無意識だけで振動を感知する人がいることを明かします。
- 全てのカードを裏返すと、観客Aが自由に宣言したハートのAだけ、裏模様の色が違います。
解説(種明かし)
テキストでの解説です。
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