マジックではないです。どちらかといえば、観客から笑いを取るためのジョークや小ネタです。たまに使います。元々はアドリブで出てきたのですが、ウケが良かったみたいなので、セリフとして用意するようにしました。
現象
- マジシャンは観客の手の上に1枚のジョーカーを置く。
- 好きなカードを観客に宣言してもらう。
- 「あなたがカードの名前を仰ってから、私はこのカードに手を触れていません。もし、このカードがあなたの選んだカードに変わっていたとしたら…すごくないですか?ありえないですよね。」などと期待を高める。
- 「ゆっくり、カードを表に向けて下さい。」といって、カードを裏返してもらう。
- しかし、観客は、手の上にジョーカーが置かれたままだと気づく。
- 戸惑った表情が見えたら、「いや、変わるわけないじゃないですか(笑)」と言って終わり。
解説
ちなみに、これをやると、大抵は「びっくりした~」とか「本当に変わるかと思った」などと感想を述べて笑いだします。この瞬間、観客は冗談が終わったと認識し、緊張が解け、カードから意識がそれた状態(オフビート)になります。「すみません」などと謝りつつ、適当に話を合わせながら、シークレットムーブで現象を起こす準備をしても良いでしょう。このあとカードをチェンジして、しばらくしてから変化させると驚きます。
言い方はご自分のキャラクターに応じて調整してください。「まあ、変わるわけないですよね。」みたいに緩い感じで言ってみるのもいいでしょう。
このネタに限りませんが、観客の空気が温まっていないと感じる場合、この手のアイスブレイクを1つ2つ挟み、少し会話してからマジックを始めると、場の空気が温まり、より反応が大きくなります。